2023-01-01から1年間の記事一覧

ホールケーキ

誕生日に家族で食べるホールケーキが、いつの間にか小さな一人ずつのケーキに変わっていた。それぞれの好きを食べられるからみんな幸せ。妹の好き嫌いに気を遣わなくていいから楽。 でもやっぱりホールケーキが好き。みんなで歳の数だけろうそくを刺す。暗闇…

ひつじ雲が、すごい速さで流れていた。それを見上げながら、250円のうどんを食べる。「外で食べるうどんはイイネ!」なんて友だちと話しながら、帰りにアイスを食べる約束をする。風は、身体の表面を撫でるだけで、心の中までは入り込めない。思い出した、あ…

わー!久しぶりに友人の出ているライブを観に行った!!それはもう感動してしまって、生活どころではないのです。恋愛なんかじゃ満たされなかった心のどこかがが満タン!今年で一番満ち足りてる私、もう怖いものなど有らないのよ!

自分が変わっていく、不安定な自分が見える。最近まで、友達の変化に寂しくなったり、焦りを感じたりしていた。それと同じように、自分の変化に寂しくなって焦っている。変わらないで!どうか私は私のままでいて!と言えるはずもないけど、黙ってみてるのは…

ぐにょぐにょいろいろなことを考えている。 久しぶりに会う友達。あの頃は多くの時間を一緒に過ごしていたから共有できていた感覚を、いつの間にか「気が合う」だと思いこんでいた。水面下に動く心を会って話すだけじゃ掬いきれなくて、ただ水面を見つめるだ…

幽体離脱しているような感覚。意識だけが自分の身体を抜けて、春の風が花びらを散らす。抜け殻でそれを見ている。 それでも生きている心地はする。夜、途端に寂しくなることも少なくなった。あの日を想って両手で頬を包み込み、煮えきらなくてこの感情をとり…

モノクロ

自分の思想が普通じゃないと気付いたとき、途端に世界は窮屈に思えてくる。 あの人は確かに平和を唱えていた。 あの人は道に咲く花にまで優しかった。 それが異常になった世界に規律などいらない。 戦争映画を見たあの子の横顔には、確かに、ひとすじの涙が…

自己犠牲は美しいなんて本当に嘘。 本当に嘘って思いながら、自己犠牲を誰かに褒めてもらいたくて!!お願いだから可哀想な私を見て!と悲劇のヒロイン役。真夏の学年集会、壇上で「暑いのはみんな一緒です!」と叫ぶ体育教師のことは全く好きになれなかった…

言語化できない気持ちはどこに行ってしまうのだろうか。たとえ言葉にできたとしても、たった少しの角度で相手に想いが伝わらないかもしれない。それに気づいてフォローする言葉はいつもどこか間違っていて、布団の中で目を閉じるとそのシーンが壊れたビデオ…